チェリア塾ネットワーク
チャレンジ分野:

プロフィール

県内各地で活躍しているチェリア塾修了生の交流と情報交換の場としてのネットワークで、現在102名で構成されている。修了生同士の連携とそれぞれの地域での活動への支援、さらに山形県全体における男女共同参画社会の実現を目的として活動している。

2015年 チェリア塾ネットワーク発足

2017年 チェリア塾への支援・男性の意識啓発事業を開始

2020年 山形県男女共同参画社会づくり功労者等知事表彰 受賞 

チャレンジのきっかけ

 平成16年から山形県男女共同参画センターチェリア(以後チェリア)が主催する「チェリア塾」がスタート。1年目の「基本コース」で男女共同参画の基本を学び、2年目の「実践コース」で自分たちが講座を企画・運営するためのスキルを学ぶ内容であった。その1期生として受講したのが、チェリア塾ネットワーク代表の村山恵美子さん。
 チェリア塾2年目の実践コースで「10年後輝く私に出会うために」という講座を仲間とともに企画・運営する。午前・午後の講座を3日間、計6回開催する中で、自分たちがやりたい講座を仲間と企画・運営する面白さに目覚め、「このままでは終わらない」と実践コース終了後に団体を立ち上げた。
 このようにチェリア塾修了生が団体を立ち上げることが、次年度以降のチェリア塾修了生にも伝わっていき、2期生以降の団体ができていった。

令和2年11月 専門コース

チャレンジの道のり

 ネットワークの発足を決めたものの、それぞれの団体のメンバーも連絡先もわからない状況であった。そこでチェリアの協力を得ながら繋がりを作っていった。
 最初の活動として、県内4か所で開催される「チェリア塾」の運営サポート、そしてチェリア塾の先輩として身近なロールモデルの提供を行ってきた。現在は、「チェリア塾」の企画から運営まで、さらに修了生対象に作られたファシリテーター養成講座である「専門コース」の講座支援を担当している。また、男性の男女共同参画に対する意識啓発と実践を目的とした「男性セミナー」等を企画・運営している。
 以前は、チェリア塾の修了生という共通点はあるものの、一人一人の活動や人柄を深く知る機会はなかった。しかし、このネットワークを作ったことで、新たな出会いやメンバーの特技・スキルを知る機会となり、このことが多彩な講座の企画を生んでいる。
 一方、県内全域にメンバーが広がっているため、全員で何かをすることは難しい現実がある。そこで、それぞれの地域での活動を中心にしながら、他地域の活動を支援していくことを実践している。

令和2年2月 絵本に見るジェンダー

現在の活動内容

 メンバー全員に面白い個性やスキルがあるため、新しい企画がどんどん立ち上がっている。例えば令和元年度の男性セミナーでは、「男のフラワーアレンジメント講座」(ネットワーク庄内)、「男の終活を考える講座」(ネットワーク最上)、「男のコーヒー座談会」(ネットワーク村山)を企画・運営した。また県立図書館リニューアルオープンイベントとして、「ブックカフェ」「読書ワークショップ」(ネットワーク最上)、「絵本に見るジェンダー」「紙芝居と読み聞かせ&楽しい工作」(ネットワーク村山)等を開催した。この他に「チェリア塾in最上」の企画・運営にネットワーク最上のメンバーがかかわってきた。
 そして今年度(令和2年度)もまた多彩な企画を展開している。

今後の目標・メッセージ

 ネットワークを立ち上げたことで、県内各地で活動している団体とのつながりができ、お互いに刺激しあい、協力しあうことができるようになった。このことで、「男女共同参画」を山形県全体で考えることができるようになったことが大きいと感じる。
 今後は、この活動を県内全域に広げ、すべての県民が住みやすい男女共同参画社会の実現につなげていきたいと考えている。

(令和2年12月取材)