プロフィール
平成25年7月 アトリエ・ミューズ企業組合を設立
真田節子/メイクアップアーティスト(JMAN公認インストラクター)
美容研究家・小林照子に師事し、メイクセミナーでの指導、舞台やTVのメイクを手掛ける。
就活や婚活のための若者支援にも力を注いでいる。
佐藤昌子/エディター(ライター)
約30年間広告業に携わり、企業や子育て情報誌、食育・地産地消等のフリーペーパーの編集、出版物の企画・取材・執筆を手掛ける。その他、各種プランニングを行っている。
チャレンジのきっかけ
代表理事の真田節子さんは県内唯一の資格を持つメイクアップアーティスト。副理事の佐藤昌子さんは30年程のキャリアをもつエディター(ライター)。分野は異なっても、互いに表現者という共通項をもつことから、平成25年7月、それぞれのスキルとアイデアを持ち寄って、異業種の組み合わせとなる集合体「アトリエミューズ企業組合」を立ち上げた。
真田さんは「メイクで表現」、佐藤さんは「文字で表現」をキーワードに、それぞれ専門の切り口で依頼者の魅力を引き出し、生き生きと輝かせるお手伝いをしたい、「山形の人を元気にしたい」という同じ思いで活動している。
「佐藤は、いい距離間で仕事ができる、プランニングの片腕。異業種だからこその相乗効果で、新たな可能性が開けていくことを期待しています」
「真田は心強いビジネスパートナー。1人よりも2人、同業種よりも異業種のコラボの方が、新たな発見があり、発想も広がっていくと思います」
チャレンジの道のり
東京でメイクの指導を中心に活躍していた真田さんは、一人暮らしになった父親のそばに寄り添っていようと、平成21年の冬から、家族を東京に残して故郷の山形に戻り、セミナーなどでのメイク指導をメインに活動している。一方の佐藤さんは、県内の広告代理店を退職後、フリーで印刷物の企画・編集等を手掛けてきた。ともに妻であり、母でもある2人が出会ったのは、共通の友人を介してのこと。互いの仕事をサポートし合ううちに信頼関係が生まれ、真田さんが佐藤さんを誘う形で企業組合の設立に至った。
2人の共通点は、人とつながり、人と人とをつなげる活動にもある。
「私はメイク指導の傍ら、高齢者の介護施設や福島の仮設住宅に通い、メイクボランティアを続けています」
「私は『未知の国さん歩』というフェイスブックページをつくり、取材等で出会った魅力的な人たちを紹介しています」
それぞれにジャンルは異なるが、2人にとってはともにライフワーク。これからも続けていきたいという。
現在の活動内容
真田さんは現在、NHK文化センターや山形県若者就職支援センター、大学等において、就活や婚活のためのメイク指導をメインに、高齢者や介護者へのメイクレッスンも行っている。
「内面から自分を見つめ直して好感度をアップする講座です。それぞれのニーズや年齢に合わせたメイク法を覚えることで、これまで気付かなかった自分らしさや個性を発見するきっかけにもなります」
一方の佐藤さんは、印刷物の企画・編集をメインに、筆文字やPOPの制作、さらには布小物・リメイク物の企画制作、ディスプレイなどのプランニングも行っている。
「素敵なヒト、おいしいモノ、新しいトコロ。文字や文章を使って、それぞれの魅力を分かりやすく伝えています」
そして、2人の異業種ならではの組み合わせ、発想から生まれたのが「スペシャルデイ」という企画だ。
「成人式であれブライダルであれ、プランニングからメイク、着付け、撮影までを、それぞれのプロ集団が心を込めてプロデュースし、1つの作品に仕上げていきます。こういう撮影システムは女優さんなどを撮影する場合と同じ。いくつか手掛けているうちに、家族写真等の仕事もいただけるようになりました」
「メイクを核に、例えば母の日に、娘からは母へメイクをプレゼントして一緒に写真を撮ったり、料亭やレストランとタイアップして、喜寿のお祝い、七五三、結婚記念日などに、きれいにメイクして写真を撮り、食事も楽しんでもらう企画も構想しています」
今後の目標・メッセージ
「お互いに自立している者同士、それぞれの柱となる仕事にしっかりと取り組み、お互いにサポートし合いながら、活動の幅を広げていきたいと思っています。今後は、佐藤のデザイン力を活かした活動にも企業組合として力を入れていきます。自分の変化を求めたい方、自分にマイナスイメージをもっている方は、ぜひ、アトリエミューズに来てください。外見だけでなく内面も、本当の自分の美しさを体験していただけると思います」
「まだまだ試行錯誤の最中です。まずは実績づくり。目の前の仕事に誠実に取り組みながら、ひとつひとつの事業を充実させていくことで、団体としても早く認めてもらえるようにしていきたいと思っています。異業種でもそれぞれの共通点を見つけられれば、一緒に組んで活動の幅を広げていけると思います」