株式会社中央会館 専務取締役
村田 裕子さん

プロフィール

平成19年6月  長井市観光協会「サークルつむぎ」の副会長として「住みやすい街づくり」調査を実施
平成25年     長井市男女共同参画審議委員委嘱
平成26年1月  フラワー長井線スマイルプロジェクト実行委員会委員長に就任

チャレンジのきっかけ

平成26年1月、フラワー長井線「スマイルプロジェクト実行委員会」が発足し、その委員長に就任した。スマイルプロジェクトは、今年、開業100周年を迎えるフラワー長井線を、沿線住民が主体となって盛り上げ、観光PRに結び付けようというもの。走行する列車に向かって沿線住民が笑顔で手を振る風景を中心に、地域の観光名所、イベントなどをプロモーション映像化して、インターネットの動画サイトなどを通じ、全国に発信する事業がメインとなる。
村田さんは、長井市駅前にある中央会館(割烹・宴会場)の専務。長井市観光協会や長井市商工会議所などでも地域の活性化やまちづくりに活躍してきたことから、その人柄と実績を買われ白羽の矢が立った。
「スマイルプロジェクトは沿線住民主体の事業で、私も一市民として盛り上げたいと考えていました。長井生まれの長井育ちで、常々、自分たちの街をよくしたいと思い、様々な活動に参加してきましたが、今回は沿線住民の皆さんの応援、ご協力が頼り。皆さんと一緒に100周年を祝い、観光PRや地域の活性化に結び付けていきたいと思っています」

チャレンジの道のり

村田さんは、長らく長井市観光協会の役員として活躍。現在は長井市商工会議所「おもてなし委員会」のメンバーも務めている。観光協会「サークルつむぎ」の事業では、副会長として、平成19年6月に、高齢者や障がい者にも子どもにも”住みやすい街づくり”を目指して、車椅子や乳母車での実走調査を行い、コーディネーターに金澤和子さん(当時の山形県男女共同参画センター館長)を迎えた意見交換会で改善点などを話し合った。なお、この調査を記録したビデオと報告書は、チェリア・フェスティバル2007でも発表された。

「『サークルつむぎ』は、観光協会の女性部会が、女性だけでなく男性にも活動に参加してもらおうと名称を改めて、会長の佐藤俊子さんを中心に活動していました。地元の伝統工芸・長井紬にちなみ、また昔から言われるように、人と人との和を”つむぐ”の意味も込めて命名されたものです。平成21年1月には、長井の食材を吟味した弁当『長井食の五つ星あがっておごやえ』を発表した実績もあります」

現在の活動内容

現在、村田さんは、長井市が進める「第二次男女共同参画基本計画基本方針(案)」の審議委員も務めている。
「私たちの仕事(宴会場)は女性の力が発揮できる場でもあることから委嘱を受けました。長井の女性は皆さん控え目で、なかなかか役職へのなり手がいないのですが、少しずつ変わってきていると思います。今回のスマイルプロジェクト実行委員長も、家族の理解もあり、微力ながら協力させていただくことになりました」

スマイルプロジェクトは、フラワー長井線の梨郷~長井駅間が今年開業100周年を迎え、6~9月に山形デスティネーションキャンペーンが行われることから、地域を挙げたPR事業で誘客につなげようと、フラワー長井線利用拡大協議会が立ち上げた。
「メインの事業は、沿線から走行する列車に笑顔で手を振るスマイルプロジェクト。すでに2月に撮影された予告編(冬バージョン)の映像が、地元ミュージシャンに制作を依頼したイメージソングとともに動画サイトで公開されています。いろんな方に見ていただきたいですね。本番の第1回目は4月19日。『よくござったな』をテーマに、置賜さくら回廊にいらしたお客様をおもてなしします。この後、5月、10月と続きます。また、住民100人に長井線への思いやエピソードを方言で語ってもらい、動画で紹介する計画もあります」

ともに働く従業員と
スマイルプロジェクト、長井駅前にて

今後の目標・メッセージ

「今後の目標は、まずはスマイルプロジェクトの成功です。実行委員長の主な役割は、より多くの方に参加していただき、イベントを盛り上げることだと思っています。2月に予告編の撮影を行った時も多くの方に参加していただき、フェイスブックを見て駆けつけてくださった方もいらっしゃいました。本番に向けて、皆さんにご協力いただいき、イベントを盛り上げ、笑顔で地域を変えていきたい。このプロジェクトを通じ、ひとりでも多くの方に長井に来ていただきたいと思っています」

「女性が元気な街は元気だと皆さんおっしゃいます。女性が生き生きと地域の中で頑張っているのはとてもいいことだと思います。そういう意味でも積極的に女性の力を発揮できる場を皆さんに提供し、みんなで長井を盛り上げ、みんなでまちづくりを担っていきたいと思っています」

(平成26年3月取材)