プロフィール
平成17年 4月 鶴岡市食生活改善推進協議会に入会
平成23年10月~ 第一期鶴岡食文化女性リポーターに参加
平成24年 3月 第1回「1年目のCandle Night from 庄内」を開催
平成24年 4月 着物を楽しむ「なでしこ会」を発足
平成25年 3月 第2回「2年目のCandle Night from 庄内」を開催
平成25年 7月 「みんなで防災鶴岡・三川」face bookページ、twitterを開設
平成26年 3月 第3回「3年目のCandle Night from 庄内」を開催
チャレンジのきっかけ
子育て、パート、嫁ぎ先の義父母が営む左官業の手伝いと忙しくしながらも、社会とのつながりを模索していたという菅原さん。転機となったのは、地元の食生活改善推進員の方から誘いを受けたことだった。もともと料理が好きで、食にも興味をもっていた菅原さんは、推進員の養成講座を受講して鶴岡市食生活改善推進協議会に入会。羽黒地区のボランティア活動に参加し始めた。
「羽黒支部の活動は活発で、社会福祉協議会のデイサービスで手作りのお菓子を一緒に作ったり、自主事業で福神漬けをつくって販売し活動資金にしたり。皆さん、60代以上のお母さん方ですが、いきいきと地域とつながりながら活動していました。いいところに入ったなと思いながら、活動を通じて少しずつ地域の知り合いを増やしていく内に、もっと何か自分でもできることがあるのではないかと思うようになりました」
チャレンジの道のり
ちょうどその頃、海外にいる友人とのやりとりに、いち早くフェイスブックを使っていた菅原さんは、鶴岡市が食文化創造都市鶴岡の魅力を発信する「鶴岡食文化女性リポーター」を募集していることを知る。応募の条件にはメディアで発信できる方とあった。家業の手伝いの他に、建設新聞社の記者をパートで務めていた菅原さんは、その経験を活かそうと応募。平成23年10月、第一期鶴岡食文化女性リポーターに採用された。
「第一期リポーターの皆さんは仕事をもちながらも、いろんな活動を通じて前向きに生きている人たちでした。鶴岡にもこんな素敵な女性がいっぱいいたこと、フェイスブックを通じて仲間づくりをしていることに刺激を受けて、私も『なでしこ会』という着付けを習う会をフェイスブックで呼びかけて発足させたところ、いろんな年代の方に気軽に参加していただき、いまは50名ほどの会に。みんなでわいわいと着付けを習い、着物姿で楽しむイベントなどをゆるゆるとやっている内に、少しずつ広がって仲間が増えてきました」
現在の活動内容
「フェイスブックを使うと、同じ価値感をもつ人たちが見つかりやすい。どんどんつながり、いろんな人達との交流が増え、様々なところから声がかかるようになりました」と話す菅原さん。
現在の活動内容は、その言葉を裏付けるように、鶴岡食文化女性リポーターとしての活動の他、出羽三山の宿坊で行われている出羽三山精進料理プロジェクトを地元の皆さんに知ってもらおうと紹介したり、松ヶ岡開墾場のお茶栽培復活プロジェクトやさらには地元の小学校での食育活動に協力したりと多彩だ。どれも地域の良さを見直してもらいたいという思いからだという。
「小学校では子どもたちと一緒に郷土料理をつくり、食改のお母さんたちも子どもたちとの触れ合いを楽しんでいます。自分たちの活動が地域に貢献でき、行動に移すきっかけづくりに役立ててもらえればと思っています」
そして、平成26年で3回目を迎えた「3年目のCandle Night from庄内」というイベント。菅原さんは、その企画メンバーの一人として、コンテンツ管理・総務などの裏方を務めている。
「3月11日、その日に起こった出来事・電気のありがたさ・家族で暮らせるありがたみなど忘れないように、自分にも何か出来る事があるのではないだろうかという、鶴岡に避難してきた一人の女性の想いに共感した仲間たちが、ネット上の出来事からリアルに発展させて企画したものです。1年目は、開催まで2週間という短い期間に約2000個のローソクをつくり、鶴岡まちなかキネマで開催しました。多くの方々の協力により、大きな共感、つながりが生まれたこのイベントは、2年目、3年目へとその想いが受け継がれ開催されています」
今後の目標・メッセージ
「何をするにしても、みんながこうなればいいねという想いの活動なら、共感してくれる仲間がつながり、そして継続することにより年々広がっていくと思います」
昨年の大雨被害をきっかけに生まれた「みんなで防災鶴岡・三川」もその一つ。災害に関する地元の情報をフェイスブックやツイッターでいち早く配信しようと呼びかけたところ、建設会社や行政など様々な分野の方が呼応し、誕生したという。
「私たちの活動の全てはボランティア。それをいとわずに頑張っている人たちが年代を越えて集まり混ざり合うことで、ますますいい味が出る地域になるように。皆がこの庄内を良いところだと堂々と言えるように。仕事もしっかりしながら、自分にできることを探していきたいと思います。庄内にも山形、全国、世界にも、頑張っている人たちがたくさんいることに勇気や元気をもらいながら、そして家族の理解と協力に感謝しながら、これからも、人と人・地域がつながるきっかけになるような活動と情報発信を心掛けていきたいと思います。