山辺町 町議
遠藤 真由美さん
チャレンジ分野:

プロフィール

■プロフィール
岩手県生まれ
昭和63年  夫の出身地である山形市に移住
平成 8年  山辺町に居を構える
平成16年  山辺町役場臨時職員 指導員として山辺町中央公民館に勤務
平成23年  公民館を辞め山辺町議会議員選挙に出馬

■活動履歴
金井幼稚園父母会 会長
山辺高等学校PTA会長
山形県おやこ・ 子ども劇場連絡協議会 事務局長
山辺町文化団体協議会 事務局長
やまのべ女性の会 会員
劇団やまのべ 事務局長
やまのべ女声合唱団 団員
山形県男女共同参画センター「チェリア塾」3期生

チャレンジのきっかけ

岩手県出身の遠藤さん、結婚を機に山形市に移住した。その後山辺町に居を構え16年が経過。
育児を通し、山辺町を活性化しようと頑張っている人達と出会い、様々な活動に関わるようになった。

専業主婦だったが、5ヶ月間の役場の臨時職員の仕事を経た後に、山辺町公民館の臨時職員として採用された。
公民館での仕事に従事することで、必然的に「社会教育」に携わるようになり、子ども達の教育や、子育てに関するイベントで、住民の方々とのコミュニケーションが広がっていった。

そんな折、町議の補選があった。
その時遠藤さんは当時かかわっていた文化団体協議会の会長に、出馬を要請された。会長は町議としても活躍していた。「自分が町議を引退するにあたり、ぜひ後継者になって欲しい」と懇願されたそうだ。
それまでは声を掛けられれば、ある程度の事を引き受けてきたが、さすがに選挙に出馬となると話は別だった。
「自分が必要とされているから、声を掛けて下さっているのだ。」と頭では理解していても、すぐにこの要請を受ける事ができなかった。

しばらく考えた結果、出馬を決心。
「自分は山辺町に住み始めた時から、生涯住み続ける気持ちでいました。これまで行ってきた町の活性化促進を含む様々な活動が、「仕事」として行えるのではとの思いから出馬を決意しました。」

チャレンジの道のり

初めての経験で、何をしたら良いかも解らず選挙に臨んだ。
地元出身ではない事で、親戚も居なければ、同級生や昔からの知人・友人も居ない。そんな時、現在住んでいる住宅街の、同年代の主婦仲間や、今まで様々な活動を共にしてきた仲間が背中を押してくれ、手伝ってくれた。しかし、応援してくれる仲間達も、まず何をしたら良いかが解らず、試行錯誤する中で選挙期間が過ぎていった。

選挙期間中特に大変な事が二つあった。一つはお金をかけずに選挙活動を行う事だった。
この点は、いろいろな方々の支援で、経費を必要最小限に抑える事ができた。

もう一つは、一緒に暮らす夫の理解を得る事だった。
「選挙事務所を自宅に構えた事で、支援者、後援会の方々が出入りする事になり、自分の自宅でありながら落ち着かなかったと思います。また、夫は公務員という立場上、妻である私の事を表面的には応援出来ない立場でした。そんな立場でも理解を示してくれた夫には、とても感謝しています。」

そんなパートナーの理解と、周囲の人達の応援、遠藤さん本人の今までの活動の成果が実り、昨年(2011年)8月に見事当選した。
町議に当選し、これまで行ってきた活動を「仕事」として取り組めると思っていた。
しかし、現実は委員会や勉強会、行事に呼ばれることも多く、思っていたより活動する時間が取れないのが悩みだ。

議会での一般質問
やまのべ童謡音楽祭スタッフとして

現在の活動内容

町議として議会や、地域での活動はもちろん、他に、山形県男女共同参画センターチェリアの「チェリア塾3期生」としても活動。
また、山辺町立山辺小学校にて読み聞かせのボランテイア「おひさま」メンバー、移住した当初から行っている、「やまのべ女声合唱団」団員、「やまのべ女性の会」会員、「劇団やまのべ」事務局長としても活動している。

山辺町文化団体協議会事務局長や、社会教育事業・童謡音楽祭・TAIKEN堂などのスタッフを現在も続けており、多岐にわたり山辺町の活性化に「力」を注ぎ込んでいる。

今後の目標・メッセージ

家庭人としての生活、議員としての活動の中で、自分自身が女性だからと甘んじていたところがあったと反省している。チェリアで勉強してきた事をもう一度良く理解し、女性だからこそ分かる事、気が付く事を議員活動に役立てたい。また、近隣の市町村とのネットワークを広げ、山辺町の活性化と良さを内外へ、どんどんPRしていきたい。

選挙で本当に私を支え、励ましてくれた「チェリア塾」の仲間と男女共同参画についての講座や、イベントを山辺町で行いたい、というのが、今後の目標。

「時代と共に、様々なところで女性だからと引く事なく、前へ進めば必ず活路は開けます。」

(平成24年2月取材)