物産館マイデル運営協議会 会長
大川 京子さん

プロフィール

平成12年 3月     道の駅「庄内みかわ」の産直施設、物産館マイデルとしてスタート
           マイデルとは・・、庄内弁で「まってるよー」の意味。
           「んめものいっぺー置いて、まいでるさげ、来てくれのぉー」
平成22年       物産館マイデル運営協議会3代目の会長に就任

チャレンジのきっかけ

専業で農業に携わる中、三十数年前、当時としては珍しかったというブロッコリーや、今では三川町を代表する野菜となっている長ネギ、菜の花などの栽培(播種から出荷)が成功した事で自分の中で「面白み」「自信」を持つことができ、以後、農業に対して自分なりに目標を定め1年を行動して行くようになった大川さん。色々な研修会などにも参加する事で仲間達が増え、情報も入って来るようになったという。平成12年3月に道の駅が三川町にオープンする事になり、三川町の特産物・農産物などを販売する施設も併設されることを聞き、今から6年前のこと、当時は会員として物産館マイデルに参加した。自分のところで育てた野菜を持って行きマイデルで販売していたが、当初、野菜を販売所に持って行くという事になんとなく素直になれない自分がいたという。しかし、一年を通してその季節の「旬」の野菜を持って行き販売したり、農業そのものの時代の流れなどを考えるうちに、充実感や達成感で満たされる事に気付き「自分には産直が合っている。」と思うようになったそうだ。現在、会員のほとんどが女性という事と、これからの時代は女性が中心になっていかなければという想いから、昨年からマイデルの3代目会長に就任する事になり、女性・主婦という立場から、他にはない産直販売所を目指していると話してくれた。
ご自分が会長になられ、今までと何かやり方など、変えた事があるか聞いてみたところ、「何か会議やイベント事をするにしても、役員だけが仕切るのではなく、良い意味で会員さん全員を巻き込んで行事などを行うように心がけており、そうする事で参加してくれる会員さんも増えたし、会員同士の「輪」「つながり」も以前よりも強くなったと実感できています。」との事である。

チャレンジの道のり

これまで会長として約1年間職務を遂行しており、特に大きな障害も感じずに日々運営しているという。「それには、会員の皆さんはじめ、周りの人達のおかげだと思います。各役員さん同士、会員さん同士にしても、それぞれが、一人ばっかりに負担をかける事もなく仲間全員で助け合い、手を取り合い運営できています。」と笑顔で話す大川さん。 産直の施設に参加するということで、当然、参加する会員さんの「利益」も大事。周りの会員さん達と協調しながらやっている、ということだ。

物産館マイデルの外観
米粉で作られたマイデルこめっ娘うどん

現在の活動内容

マイデルは、道の駅内に併設されており、三川町から施設をかりている立場という事もあって、町が主で行うイベントなどに積極的に参加。また、昨年からは三川町産の米を使い、専用の機械で米粉にし、それを使ったうどんを新メニューに加えている。また、大川さん自身も参加している、三川町内の農家のお母さん達で運営している、「リーフ香房(こうぼう)みずほ」では、手作りアイスクリームの開発・販売に力を注いでおり、こちらも地元産の野菜を使用したアイスクリームや、アレルギー等を考慮した豆乳のアイスクリーム、庄内地方産の枝豆(だだちゃ豆)を使ったアイスクリーム等、添加物など一切使用しない、より安全な食品の開発なども行っている。

今後の目標・メッセージ

「昨年(平成22年)の3月で10周年を迎えることができました。10年という経験値が財産となっていると思います。これからは、これまで続けてきたその経験を活かしていく時期にきているのかもしれない。」と語る大川さん。「地産地消」を念頭に、安心で安全な地元の食材を使うことが基本と考えているという。実際にマイデルで出すメニューのほとんどは、マイデルに置いてあるものを使用していて、マイデルに行かないと食べられないメニューや、マイデルでしか手に入らない産直の野菜などばかり。こだわりを持って今後の運営に励んでいきたい、ということだ。

(平成23年2月取材)