プロフィール
■活動履歴
平成5年 県内の高校を卒業後、村山市内に就職
平成8年 22歳で大型自動車免許を取得
以後、作業処理などの為に車両系建設機械(整地等)運転技能講習を終了し様々な重機の取り扱いもこなし現在に至る
チャレンジのきっかけ
土木建設業を営むご自身の実家で、小さい頃からダンプを運転し家業の手伝いをする母親の後ろ姿を見ながら育ったという吉田さん。その後ろ姿がとてもカッコ良く見えたと語った。
県内の高校を卒業後、村山市内のガソリンスタンドに就職したが、仕事をしながらもスタンドの前を走り抜けていく大型のダンプカーや給油に訪れる大型ダンプカーに惹かれ、小さい頃からの夢でもあった「ダンプカーを運転する。」という夢を諦めきれず、ガソリンスタンドに勤務しながら大型自動車免許の取得に踏み切った。
チャレンジの道のり
免許の取得自体には苦労はしなかったそうだが、免許を活かしてダンプカーを運転したいと考え、現在の就業先でもある、(有)まるよし運輸のダンプカーの運転手採用試験に臨み、見事採用の通知を受けた。しかし、諸事情があり前職をすぐに辞める事が出来ず、その時は断腸の思いで就職を断念。その後、前職は辞めたものの、派遣会社に身を置き、希望や夢とは程遠い職種で我慢する日々が続いた。そんな中、仕事やプライベートでまるよし運輸の前を通る度に、動いていないダンプカー2台を見て、ダメモトで再度、まるよし運輸の門を叩き事情を説明、熱意を買われ採用された。
「運転手」として求人の募集があったとしても、女性というだけで敬遠されがちな職種だと語った。それは、どうしても「結婚」・「出産」・「子育て」などの理由で長期的に雇用してもらえない現実があると語る吉田さん。
ただ、現在の就業先のまるよし運輸の奥様には、そんな状況にも同じ女性の立場という事で理解してもらっており、公私共に良い関係で仕事に取り組んでいる様子だった。
不定期な仕事という事で年齢を重ねていくと体力的に辛くなる事もあり、子供の前で弱音を吐いてしまった時には、「そんなこと言わないで頑張って!」という言葉を聞き感動したことがあったと話す吉田さん。やさしい母親の顔を垣間見た瞬間だった。
現在の活動内容
主に舗装工事のアスファルト合材運搬業務とアスファルト廃材の回収業務を行なっていて、合材運搬は現場の性格上制限が多いが、その中でいかに効率良く仕事をするかは自分の工夫と裁量が重要になってくると話す吉田さん。
高速道路や主要国道等の作業は、交通量の少ない深夜になる事がほとんどで、勤務が不定期で大変ではあるが、「日の当る表舞台に立つ事は無くても、多くの人が利用する道路の建設に自分が関わっている事を誇りに思います」との事。
今後の目標・メッセージ
今後の目標は、昔からの「夢」だったダンプカーの運転手になんとかなれたので身体の続くかぎりこの仕事は続けたいと話す吉田さん。子供の頃や、大人になる過程で誰しもが思い描く「夢」。その「夢」を心の中に秘めているのなら、まず行動してみることが大切ではないでしょうかと語ってくれた。