山形市消防士
小関 あゆみさん
チャレンジ分野:

プロフィール

■活動履歴
平成16年 3月  東北学院大学 卒業
平成16年    大学卒業後 地元の高畠町に戻り、調剤薬局に事務補助として勤務
平成18年    山形市職員(消防士)採用試験に合格
平成19年 4月  山形県消防学校 入校
平成19年 9月  山形県消防学校 卒業
平成19年10月  山形市消防本部に配属
         現在に至る

チャレンジのきっかけ

大学を出て高齢者の福祉関係の仕事に関わりたいと思い、調剤薬局の事務補助として就職したが当時、大好きな祖母が病気だった事もあり病に苦しむ人や火事・災害などで一番に駆けつけられる職業、消防士になりたいと考えるようになったとの事。

消防車の前で

チャレンジの道のり

大学卒業後、すぐに宮城県の仙台で採用試験を受験したがその時は受験に失敗し消防士になる夢を諦めたそうだ。何故、仙台で受験したのか尋ねると、「当時山形県では女性を採用していなかった」のが理由。 その後祖母の病気のこともあり、地元に戻り調剤薬局のお仕事に就いたそうだが数年後、山形市で消防士の採用試験が行なわれる事を知り山形市職員(消防士)採用試験を受験。約160人の志願者の中から見事合格。7人合格で女性は2人だったとのこと。その後、庄内の三川町の山形県消防学校に入校し、約6ヶ月間の厳しいトレーニングを同期の仲間達と励ましあいながら乗り越えたそうだ。大学時代から比べると体力的な衰えを実感する日々で、体力づくりに努める毎日だったそうだ。

実際に配属された当初から現在までの苦労した事などを尋ねると、24時間勤務ということで配属当初は「仮眠」が取れなかったそうだ。一度寝てしまうと緊急の際に起きられるかどうか不安で眠れなっかたとのこと。当然、男性隊員と女性隊員の仮眠室が別々なので、他の先輩隊員の方々をあてにするわけもいかないしと苦笑いを浮かべる小関さん。

現在の活動内容

火災時には2tの水を積む水槽付ポンプ車で出動し、放水員として消火活動を行う。強い水圧がかかるので腹筋や背筋は常に鍛えている。現場では防火衣を着用した上に空気ボンベを背負いホースを抱えるなど18kg以上の装備を身に着けて階段を駆け上がることも。また、消防設備の検査を行う予防業務もある。深夜に起こされる勤務は慣れないうちは辛く不安もあったが経験を積み今では自信がついたそうだ。南陽市出身ということで休日は、今でも土地勘を高めるため地域をまわっているという。

今後の目標・メッセージ

「現在は消火活動が主な業務ですが、まだやっていない救急業務や他の業務などもあるので、それらの活動にも意欲的に取り組んでいきたいと思います。訓練と実績をつんで、出来れば消防車を自分で運転し、いち早く現場に急行し消火活動を行なうのも目標」と語ってくれた。

どうしても体力的に男女差はあるが、強い「気持ち」「信念」をもっていればやっていける仕事だし、「女性だから・・」などと諦めずチャレンジしてほしいとメッセージをいただいた。

(平成22年3月取材)