プロフィール
■活動履歴
2002年4月設立。
同年12月、特定非営利活動法人として法人格取得。
■主な活動
最上地域を中心に、年間200回以上、読み聞かせ・おはなし会等の活動を行っている。
“子どもは地域に育つ” “豊かな言葉と子ども文化”を合言葉に大人も子どもも共に成長しあえる社会を目指している。
各種研修・講座の開催年間30~40回。提言事業で新団体「市民ネットワーク図書館サポート・とらいあ」(当団体・図書館ボランティアかやのみ会・図書館司書で構成)発足で市立図書館業務受託。
「2008年 やまがた公益大賞」グランプリ受賞。チェリア登録団体。
■代表 高山恵美子さん
チャレンジのきっかけ
本と、本の読み聞かせ活動の両方から「絵本との出会いは人との出会い」であると感じた。そして、活動を続けていくうちに、この活動が人づくりやまちづくりへとつながる大きな可能性を秘めている事に気付き、長年活動をしているメンバーや関係者と共に「大人も子どもも共に成長しよう(共育・共生)」を合言葉に団体を立ち上げた。
団体の名前の由来は、宮城県出身の絵本作家・とよたかずひこ氏の作品「ワニのバルボンシリーズ」。 この絵本の主人公のバルボンさんは、いつもはのんびりゆっくり、しかしやる時はやる、そして彼のまわりにはいつも子ども達の笑顔があるという生活が自分たちの活動にぴったりだと共感し命名した。
活動を通して、家庭教育の大切さを痛感した。 赤ちゃんは体の成長よりこころの成長が早い。その成長を助けてくれるのが読み聞かせである。絵本は、まだ言葉をよく知らない赤ちゃんに、どう話しかけてよいかわからないお母さんたちをサポートし、お話の世界に連れて行っていってくれる道具でもある。ことば、表情、リズムの延長線上に絵本がある。 お母さんが発する言葉。肉声が持つあたたかさ。お母さんと子どもが1対1で向き合うこと。絵本の読み聞かせには、それら全てが凝縮されていて、子どもの頃、読み聞かせを聞いたその効果は思春期になっても顕著に現れるそうである。 「スキンシップをとりながら、だっこしながら、無理なく絵本を活用して赤ちゃんとの信頼関係をつくりあげる人間関係の根っこの部分が大事。」絵本の読み聞かせは、まさに<体の成長とこころの成長>であると感じ離乳食教室と一緒に絵本の読み聞かせを計画している。
チャレンジの道のり
地域での団体立ち上げ、活動支援の他に団体間の連携・交流・研修の必要性を7年程前より提案してきた。県や行政の支援を受け「最上地区読み聞かせサークル連絡協議会」が2年前正式に発足した。そして「町づくり」をテーマに読書推進活動を実践し、地域の輪が広がって行き、さらに、市立図書館の運営を委託され、その結果、貸出数は5年前の2倍になった。他にも本の補修、協働のまちづくり推進等の活動が高く評価され、「2008年やまがた公益大賞」受賞5団体の中から、グランプリに選ばれた。
現在の活動内容
- 子育て・まなびあい事業・・・読書活動を推進し、読み聞かせ・おはなし会を開催。育児サークル、読み聞かせサークルの支援など。
- 実践者のための各種研修・・・読み聞かせ講座、本の補修講座、学校図書館講座、本の相談、ネットワーク研修など。
- 市立図書館業務の受託
今後の目標・メッセージ
今後の目標は、学校図書館の機能充実のため、人のいる図書館づくりを推進していくこと。家庭・学校・地域での読み聞かせや読書活動の輪を広げていくこと。市民と行政との協働で市立図書館の機能充実を図り、豊かな生涯学習社会を推進していくことである。そして、子育て支援を必要としている人に対して、子育て支援事業を行い、子どもの健全育成に寄与していきたい。