プロフィール
平成24年3月 庄内ちぇりあ発足
平成24年度 「キャリアデザイン講座」
「ステキ女子になろう!講座」(県民企画事業)
平成25年度 出前講座「ステキ女子になろう!」(庄内町・新庄市にて)
「チラシのヒケツ講座」
「食でつながる!庄内いーてぃんぐ」(庄内総合支庁との共同開催)
平成26年度 「女性のためのこころのケア講座」(全9回)
公開公演「身近な人とのコミュニケーション~家族・職場・地域~」
平成27年度 「女性のためのこころのケア講座」(全6回)
「今こそ聞きたい!防災のノウハウ~みんなが安心
避難所づくりの第一歩~」
山形県男女共同参画社会づくり功労者等知事表彰
「ファシリテーション勉強会」(平成28.3開催予定)
チャレンジのきっかけ
『庄内ちぇりあ』は、山形県男女共同参画センターチェリアが主催する『チェリア塾』を平成22、23年度に受講した第4期生を中心に、サポーターとして協力していた1~3期生も加わって結成された男女共同参画を推進するグループ。 メンバーの出会いのきっかけとなった『チェリア塾』は、平成16年から毎年開かれていて、男女共同参画社会づくりの推進、地域社会の課題・問題解決に向けて行動できる女性リーダーを育成している。
「私は、仕事と家庭の往復で過ぎていく日々に疑問を感じていたときに『チェリア塾』受講生募集のチラシを手にしました。今の自分を変えたい、という気持ちが湧き上がり、一歩踏み出すことを決意しました。新しい扉が開いた瞬間でしたね。」(庄内ちぇりあメンバー。以下同様) 「平成22年から23年度に開講した第4期は初の庄内開催で、これまでチェリア塾に参加したくても距離的な問題から断念せざるをえなかった庄内の女性がたくさん参加することができました。みんな「思い」を持って参加しているメンバーばかりでしたので、すっかり意気統合し、楽しく受講することができました。」
チェリア塾は、1年目に講座を受講し見聞を広め、2年目は、学んだことを活かし自主企画を企画・実践するというプログラムで学びを深めていく。
チャレンジの道のり
こうして2年間、チェリア塾を通して学び、絆を深めた第4期メンバーは、修了後に『庄内ちぇりあ』を発足。現在メンバーは13名。30代から40代の女性が中心だ。
「チェリア塾で実践した自主企画講座の成功が大きな自信になり、思い切って『庄内ちぇりあ』を立ち上げることができたのだと思います。顧問は、チェリア塾のときからご指導いただいている、東北公益文科大学の伊藤眞知子教授です。私たちにとってのロールモデルでもあり、メンターであるだけでなく、活動拠点も東北公益文科大学に置かせていただいていて、本当にたくさんのご支援をいただいています。」
庄内ちぇりあは、組織の運営方法も工夫している。『フラットな組織』をモットーに、会長や事務局、会計など役職はすべて1年交代、メンバー全員がもれなく役職を経験する仕組みになっている。女性の場合は家庭の事情などで活動が制限される時期が想定されるため、この仕組みにすることで、誰かが一時的に欠けても組織の運営が滞らず、個人のレベルアップにもつながるというメリットがある。
「こうした組織運営の基本理念は、『頼まれたら、なんでも引き受けてみましょう』という伊藤先生の教えによるものです。会社員や公務員、主婦など様々な状況のメンバーがいる中で体制を安定させることができるので、この方法は活動が長続きする秘訣なのではないかと思います。またリーダーを経験することで、自身のスキルアップにもつながっています。」
現在の活動内容
庄内ちぇりあでは、これまで『自分たちが必要だと思うこと』をベースに、男女共同参画の推進やスキルアップにつながる講座を企画・開催してきた。 テーマは、自分らしく生きるためのヒントを考える講座(『キャリアデザイン講座』『ステキ女子になろう!』)や、仕事のスキルアップ講座(『チラシのヒケツ』)、男女共同参画による地域づくり・地域課題解決につながる講座(『庄内いーてぃんぐ』、『防災講座』)など多岐に渡っている。 最近では、庄内地域でもDVの相談・認知件数が増加傾向にあることから、DVやセクハラ、ストーカーなどによって、心に傷を抱えた女性に向けて、DVの正しい知識や対処方法などを学び、セルフケアできるよう導く『こころのケア講座』」にも力を入れている。
「回を重ねるごとに参加者が増えていて、DV被害の支援を必要としている人は表面化していないだけで、実際は多いのだということを実感しています。民間ならではの手法で、行政で対応しきれないところまでアプローチしていきたいと考えています。また、男女共同参画や地域課題解決の他、自身の学び・スキルアップにつながる講座も力を入れて企画していきたいと思っています。最近では、出前講座の依頼や、県や大学、地域の他団体との共催など、つながりが増えています。これからも自分たちが楽しみながらも、課題だと思うことに取り組み、発信し、皆さんと共有していきたいと思います。」
今後の目標・メッセージ
「チェリア塾を受講し、『庄内ちぇりあ』を結成したことで、いくつになっても成長できることを知りました。そして前へ進む勇気が培われました。現在、一念発起で大学院に入学したメンバーもいます。ひとつのことにチャレンジすると、次のステージが用意されていく、そうやってどんどん世界が広がっていくのでしょうね。」
「これからは、メンバー個々のスキルアップをさらに図ることで『庄内ちぇりあ』の強みにつなげていきたいと考えています。デートDVファシリテーターの資格取得や、地域コーディネーター養成事業への参加など、メンバーがそれぞれ外にでて“修行”をして、庄内ちぇりあにフィードバックできる仕組みができたらいいと期待しています。建設的な話を楽しく交わすことができる、自分たちを高め合うことができるメンバーとともに活動できることを嬉しく思います。」
「”学び“は、その人の力を引き出す力になると実感しています。この度、山形県男女共同参画社会づくり功労者等知事表彰(チャレンジ賞)をいただいたので、このことを励みにし、さらに活動の幅を広げていきたいと思います。また、チェリア塾8期も庄内で開かれ、 10人の修了生が誕生し、これからの活躍が期待されることから、さらに相互協力ができたらいいなと願っています。これからも地域の様々な団体とタッグを組んで、庄内の男女共同参画を盛り上げて行きます。」