さわやかグループ
岡﨑 智子さん
チャレンジ分野:

プロフィール

平成5年 公務員退職と同時に「さわやか会」を立ち上げる。

これまで20年近く民生委員も務め、地域の課題に目を向けた活動を続けてきた。

チャレンジのきっかけ

 馬見ケ崎河原のゴミ拾いなどを個人的に行っていたが、20年前、定年退職と同時にグループを作りボランティア活動に力を入れることにした。チェリア開設と同時に「さわやかグループ」として団体登録。今は地域の課題解決に向けてジャンル別にグループを作り、ボランティア全般の活動を行っている。

チャレンジの道のり

 河原清掃を行っている人たちにも声掛けし、早朝からゴミ拾いやラジオ体操を一緒に行うメンバーを募っていった。当初は5人程度だったが、現在は30~40人に増えた。

 また、民生委員を務める中で全員が男性だということに疑問を感じ、女性も参加できる体制づくりについて提言したり、様々な角度から社会と関わりながらボランティア活動を進めてきた。

現在の活動内容

 メンバーが15人程在籍。清掃終了後はラジオ体操を行う。【さわやか体操サークル】のメンバーは24人。23年間に、県内全域にある高齢者施設の慰問を行っている。これまで訪れたのは350か所。音楽に乗せたリズム体操・童謡・季節の歌を一緒に歌いながら、楽しんでもらう活動を続けている。

 「私たちが歌って聞かせるのではなく、ホームの人たちが練習している歌を聴いたり、一緒に歌ったりする会。“うちの母親に似てるね”って話しながら自分達ができる等身大の活動をしています。“楽しかったよ、また来てね”と言ってもらえることが何よりうれしいです。」

 「今は各地域にある【子ども見守り隊】も『さわやかグループ』が最初につくりました。子ども達の非行・犯罪防止のため、登下校時の声掛け運動を長く続けています。“目配り気配り”を会のメンバー同士で共有しながら活動しています。」

 他にも【さわやかディルーム】【さわやかコーラス】【さわやかなオレンジの会】【童謡歌声広場】【美月会】【第八更生保護女性会】と『さわやかグループ』の活動は多岐に渡る。

 「個人情報保護の問題はありますが、地域に誰が住んでいるのかわからないようでは助け合えません。私の地区には大学生が住んでいるアパートがたくさんあるので“近くには高齢者が多く住んでいるので何かあった時は助けてください”とお話しすると“その時はみんなで助けに行きます!”と学生たちは言ってくれますよ。」

 岡﨑さんは、昔ながらの地域性と関係性を守るための活動を精力的に続けている。

高齢者施設でリズム体操をする【さわやか体操サークル】
【さわやかなオレンジの会】で山形市まるごとマラソンを応援

今後の目標・メッセージ

 「こうした活動を続けていくには私たち自身が体に気をつけていかなければなりません。体を動かすと健康維持にもつながるし、ひいては介護保険を使わなくても済めば社会貢献にもつながるかもしれませんね。時にはランチを楽しみながら、メンバー同士仲良く…これが長く活動を続ける秘訣。家に引きこもらず積極的に活動を続けることで充実感を感じ、生きがいになればと思っています。」

(平成28年1月取材)