ボディ美筋メイク代表
佐藤 由美さん
チャレンジ分野:

プロフィール

日本女子体育短期大学 体育科体育専攻

なぎなた五段

美筋ウォーキング、からだスキャンセルフマッサージインストラクター

モビバン健康運動指導者・日本体育協会スポーツ指導者

城北高校なぎなた部 外部コーチとして25年間指導

1992年 第47回国民体育大会 べにばな国体 なぎなた競技 優勝

チャレンジのきっかけ

 小さい頃から運動が好きで、学生時代を器械体操等の競技や大会で忙しく過ごした。第47回国民体育大会べにばな国体なぎなた競技で優勝し、それまで身に着けたもの、学んだことを皆に伝え、恩返しをしたいと考えた。選手時代から地元の高校生を指導し、国体終了後は引き続き高校の外部コーチとして、ほぼ毎日なぎなたを教えていた。家事育児をしながら計25年間もなぎなた指導をしたことになる。

 その後、選手時代に学んだ体の使い方やケアについて、一般の人にも役立つことがあるのではないかと思い、一般向け指導の準備として、自分自身のスキルアップを始めた。正しく歩くことを学んだ上で、起業する上では、日本ママ起業家大学((一社)日本女性起業家支援協会)に通った。「ボディ美筋メイク」という言葉は、日本ママ起業家大学にてアドバイズを受けながら佐藤さんが考案した屋号である。ただ筋肉をつければよいのではなく、美しい体と健康維持のための筋肉をつけるという意味合いだ。修了後、「ボディ美筋メイク」の仕事を始め、ウォーキングや体を整える指導をしている。

日本ママ起業か大学で修了証をもらう
ボディ美筋メイク指導

チャレンジの道のり

 中学校で器械体操部に入部し一年生の時に大会に出場。跳馬で右手を骨折したが、リハビリ後に復帰。高校では、陸上部に入部。その後、日本女子体育短期大学には推薦で入学した。
 短大を卒業して山形に戻り、12年後にべにばな国体があり、なぎなた競技の選手を募集していることを知人から知らされた。この時、なぎなたに初めて出会い、武道の清々しさに触れ、魅力を感じ選手として歩むことになった。

 国体までの約10年間、強化選手として「必ず優勝する」という目標のもと、練習に練習を重ねた。その間、就職、結婚、子育てという人生のイベントがあり、家族の協力のもと全国各地を遠征した。
 「幼稚園児の長女を母に預け、我が子を心配しつつ出かけたことを思い出します。家族の応援が何よりもうれしかったです」と佐藤さん。

 平成4年、べにばな国体、なぎなたの団体競技で日本一、演技競技でも優勝した。日本一になったことで、テレビや新聞の取材を受けることも多くなった。

べにばな国体 なぎなた 団体競技
べにばな国体 なぎなた 演技競技

現在の活動内容

 佐藤さんは、怪我の経験から、痛みは本来の作業効率をさげるので、日々仕事をしている人達の体の痛みやつらさを軽減してあげたいと思うようになった。コリや痛みを予防し、痛くなった所を自分でケアし楽に過ごせるようにサポートしたいと考えた。スポーツマッサージは、大学でもしっかり学び、競技をしていない方にも、このスポーツマッサージが有効だと確信。日常的にやりやすい方法を取り入れ、ストレッチポールやモビバン(3つの輪のトレーニングバンド)を使い、山形、東京、横浜で個人レッスンやグループレッスンを行っている。

ウォーキングのレッスン
姿勢の指導

今後の目標・メッセージ

 「これからの人生をタフに生きるには、『正しく歩く』、『体の使い方を知っている』、『しっかり筋力がある』という自信と意識が必要。
 特に、起業していたり、子育中の方が、自分の体のことを後回しにして、日々の生活で体を酷使している。いつのまにか腰が痛い、膝が痛い、ぎっくり腰になった、肩こりが酷いということになり、それはとても残念と思う。そういう痛みを取る、あるいは防ぐことによって、自分の体が楽になり、家族に対する接し方も変わる、余裕ができる。自分の体を整えることを一番大事に考えてほしいし、サポートしていきたい。綺麗な人が腰痛なんてもったいない。お顔などの見えるところだけじゃなく足のマッサージも日々の日課にしてほしい」

足のマッサージを指導する佐藤さん

 健康維持、健康でいきいき過ごせるために、自分の足でしっかりといつまで歩くためのレッスンをこれからも多くの方に、伝えていく、そんな佐藤さんの日本一熱い思いは、なぎなたのように強くしなやかだ。

(平成30年1月取材)