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ぎゃらりーら・ら・ら コーディネーター

武田和恵さん

(山形市)

チャレンジ分野:社会に貢献したい、地域活動

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武田和恵さん

プロフィール

1977年 3月  山形市に生まれる

1995年 4月  東北芸術工科大学 情報デザイン科に入学

2012年~   たんぽぽの家(奈良県)東北事務局にて勤務

2017年~   エイブル・アート・ジャパン東北事務局にて勤務

2018年 6月~  社会福祉法人愛泉会 ぎゃらりーら・ら・らコーディネーターとして勤務


チャレンジのきっかけ

 社会福祉法人愛泉会で運営しているぎゃらりーら・ら・ら(山形市諏訪町)では、県内外で暮らす障がいのある方の作品の企画展を随時開催している。作品は、絵画や写真、立体作品など様々なジャンルに及ぶ。ここでコーディネーターとして働いているのが、武田和恵さん。武田さんが障がい者アートに出会ったのは東北芸術工科大学在学中、大学の先輩が務める奈良県の福祉施設たんぽぽの家で、ボランティアに携わったことがきっかけだった。

 「小さい頃からなんとなくですが、“生きづらさ”を感じていました。思ったことを言葉でうまく伝えられないことが多くて……。しかし、ボランティアで赴いたたんぽぽの家では、障がいのある方々が、生き生きと作品を生み出していました。エイブルアート(可能性の芸術)の素晴らしさ、そのパワーに圧倒され、もっと障がいのある人と関わりたいという想いを強く抱くようになりました。」


チャレンジの道のり

 大学を卒業した武田さんは、障がいのある人と関わりたいという目標を果たすべく、山形市内の福祉施設に就職し、商品の企画や販売を行っていた。そのうち、武田さんは商品づくりだけではなくアート製作にもっと力を入れてみたいという想いが強くなり、9年間勤務したのち再び奈良県のたんぽぽの家の門をたたくことを決めた。

 「たんぽぽの家では東日本大震災の復興プロジェクトを実施していて、私は宮城県山元町にある福祉施設に出向し、障がいのある人が働くコミュニティカフェの立ち上げのお手伝いをすることになりました。その後は東日本大震災の影響でこれまでの仕事ができなくなってしまった障がいのある人が新たな仕事ができるよう、仙台市内に拠点を置き、南三陸町や福島の福祉施設で商品開発などのコーディネートをしていました。
 色遣いが鮮やかで、前向きなパワーが心にストレートに伝わる作品・商品は、街を元気にする力があると感じています。アートを通して障がいのある人が地域に溶け込めるようサポートする日々に、やりがいを感じていました。」


宮城県での活動の様子 
     宮城県での活動の様子              
障がい者アートを取り入れた手ぬぐいやバスボムなどの商品
障がい者アートを取り入れた
手ぬぐいやバスボムなどの商品              
 

現在の活動内容

 宮城での活動が一段落し、ふるさとの山形市へ帰郷を決めた武田さんは、社会福祉法人愛泉会に入職。
愛泉会が開設したぎゃらりーら・ら・らで、県内外で暮らす障がいのある人のアート作品展のコーディネートを担当することになった。ぎゃらりーら・ら・らでは、ギャラリーでの企画展示、県内各地域での巡回展や企画展の開催、作家や作品の調査・発掘、情報発信、相談支援、ワークショップの企画、トークイベントや研修会などの企画運営を行っている。

 「これまでの活動、特に宮城県での活動を通して、“つなぐ人”つまりコーディネーターの重要性を感じました。災害ボランティアを例にあげると、助けを求めている人と、ボランティアをしたい人がうまくつながらないと機能しない、ということと同じです。
 コーディネーターは、アートを発信したい障がいのある人と、芸術の持つ力を必要とする人をつなぐ役目を担っています。障がいのある人が持つ才能、魅力を広く発信することで、障がいのある人を排除するという意識ではなく、リスペクトする存在に価値観が変わると信じています。
 また障がいのある人自身も、展示会などで自分の作品を認めてもらうことで自信につながりますし、本人だけではなく、家族や施設のスタッフなど、寄り添っている人の喜びにつながります。私は今、そうしたきっかけづくりを行っていると思っています。」


武田和恵さん
訪れた人に障がい者アートの楽しさを伝える武田さん。2019年8月に山形県文翔館で開かれた企画展には、絵画や書道、立体作品、写真、織物など様々なジャンルの独創的な作品が並んでいた。
ボーダレスアート2019の様子
     ボーダレスアート2019の様子
 

大場稜也さんの作品
       大場稜也さんの作品
青山 忠雄さんの作品
       青山忠雄さんの作品
 


今後の目標・メッセージ

 「個人的な想いとしては、今後は障がいのある人のアートを取り入れた商品づくりに力を入れていきたいと考えています。商品が売れることは成果が見えやすく、障がいのある人のやりがいにつながると考えるからです。障がいのある人の作品を商品化するためには、アート作品を商品に取り入れるデザイナーの存在が不可欠です。
 私は大学時代デザインを学び、その後福祉施設で働いていましたので、両者の気持ちが少しはわかると思います。障がいのある人とデザイナー、作品を生み出す人と、作品を求めている人をつなぐ「架け橋」。自分だからできる役割だと信じて、進めていきたいと思います。
 また、福祉施設を利用している方だけでなく、自宅で制作活動を行っている方、発信したいけれどどうしたらいいかわからない方の掘り起こしにも、一層力を注ぎたいと思っています。そして、いつの日か……と夢見ているのは、パフォーミングアーツを開催すること。パフォーミングアーツとは、舞台芸術で、障がいのある人の音楽や身体表現がコラボレーションするというもので、以前宮城で携わったことがあり、印象的だったイベントです。いつの日か山形でも開催してみたいですね。
(以前携わったパフォーミングアーツの様子 http://soup.ableart.org/news/000154.php )

 アートは、様々なジャンルに広がっていく可能性があります。かつて生きづらさを感じていた私の心を救ってくれたのがアートです。障がいのある人が描く芸術の魅力、障がいがあるからこそ生まれる創造力とパワーを、もっと多くの人に伝えていきたいのです。人とのつながりを大切に、出逢いの種をまき、汗をかいてその芽を育てる。これまで奈良や宮城、福島など各地で培ってきた経験を活かして、地元に還元していきたいと思います。」


ぎゃらりーら・ら・ら
     ぎゃらりーら・ら・ら
 

(令和元年8月取材)


ぎゃらりーら・ら・ら

住 所:山形市諏訪町1-2-7
TEL:023-674-8628
URL:http://www.aisenkai-koyoen.com/gallery/

 
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