チャレンジ応援やまがた
 
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人材育成アカデミー ローズレーン 代表
里山ソムリエ

黒田三佳さん

(米沢市)

チャレンジ分野:起業したい、地域活動

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黒田三佳さん

プロフィール

東京都出身。大学では英文学を専攻し、卒業後はCAとして活躍。
イギリスで暮らすなど、海外となじみの深い生活を送る。

夫の仕事の関係で、北欧デンマークへ移住。
仕事も辞め、穏やかな生活を送ることで、田舎の暮らしへの憧れを強める。

帰国後山形県米沢市へ移住し、自然と隣り合わせの生活を送る。

2013年に里山ソムリエとなり、商標登録する。


チャレンジのきっかけ

 山形県に憧れがあったと語る黒田三佳さん。東京都で生まれ育った黒田さんは、自然の中での暮らしに魅力を感じていた。夫婦旅行で訪れた山形の地は、思い描く自然とおいしい食べ物、そして人の暖かさのある場所だった。その後、夫の仕事で北欧デンマークへ。デンマークならではの暮らし方「ヒュッゲ」(人といる心地の良い時間を大切にする暮らし方)を知り、この暮らしを東北山形県でしたいと思うようになった。

 帰国を期に山形県米沢市に移住。初めはアパートを借り、自然豊かな理想の定住先を探した。移住して1年が経ったころ、黒田さんは思い描いていたような土地を見つけ、小さなログハウスを建てる。そこには、庭から続く森があり、近所の人との交流があり、気づけばたくさんの人に愛される場所となった。ここが里山ソムリエとしてのスタートの場所であり、かつて下級武士たちが暮らした歴史ある場所だった。


チャレンジの道のり

 黒田さんは、まず小さなログハウスを建てた。その後、空き家となっていた隣家を近所のおじいさんの力を借りて改装し、自然と共存できるような広く開け放たれた空間にした。空き地に放ってあったブランコを譲り受け、山羊を飼うと、子どもたちが集まる場所となった。
 そんな時、近所の人から子どもに英語を教えてくれないかと頼まれた。そうして始まったのが、「みなみはらえいごくらぶ」だ。うわさが広がって、現在生徒は50名を超える。就職した後も遊びに来てくれる教え子もいるという。
 黒田さんの住み始めた地域では、家に塀も柵もない。お裾分けや物々交換といった日本の昔ながらの地域のつながりが、色濃く残る場所だ。だからか、森や庭には、当たり前のように近所の人が遊びに来た。人との距離の近いこの暮らしは、黒田さんにとって憧れていた暮らしそのもので、どれもが素敵なことに思えたという。次第に、外から来た自分だからこそ気が付ける山形の魅力を、外に発信していきたいと思い始めた。

 近所の人が里山を気に入って、知人を連れてきて、また来たいという人が増える。人が集まるようになったことで、黒田さんは何かしてみようと思い始め、1200坪の裏山の森を購入し、里山に散策コースを設定した。畑にはサツマイモなどを植え、秋には子ども達と一緒に収穫をする。木の枝に丸太のブランコを下げたら、SNS世代の若者に評判だ。そうしてできていったのが「Darake農園」と「里山ソムリエの森」だ。いつの間にか、人の出入りの絶えない、毎年何千という人が楽しさと癒しを求めて訪れる場所になっていた。


▲Darake農園
         Darake農園              
 

現在の活動内容

 黒田さんがしていることの多くは、持続可能なライフスタイルやキャリア(人生)のデザインだ。里山をキーワードに、そこで出会った人や物を使って、新しい「こと」をつくる。「ことづくり」と黒田さんは言う。
 例えば、古くなったものやいらなくなったものに別の使い道を見出して利用すること。椅子、机、和菓子の型、着物の帯など、いろいろな不要になったものが持ち込まれては、黒田さんが使い道をデザインする。里山に置いてみんなで使ったり、有効活用してくれる施設に届けたり、自分の手でリメイクしたり。今では、近所の人がいらなくなったものを、何かに使ってほしいと黒田さんの家へ持って来るようになったという。

 また、何かをしたい人に場所を貸すこともしている。2011年から始まったイベントは、ある女性が、売りたい手作りのものがあるがどこで売ったらいいかわからない、と言ったことが始まりだった。それならば「里山ソムリエの森」を使えばよいし、いろいろな人に声を掛けて、マーケットにしようと思った。そうして、里山で出会った人たちが発端となったイベント(こと)が始まり、初回から百人以上が集まった。徐々に出店したいという人も増え、今日まで続いている。

「このイベント(こと)に集まる人たちは、人の笑顔や良い雰囲気に会いに来ている。これだけ皆が楽しんでくれる日が、自分の人生の中であったなら、それはとても素敵なこと。遠く(未来)を見て動いて、やって良かったと思えるようにしたい」と黒田さんは語る。

▲里山の草木を使った蝋燭。土台はいらなくなったおぼん。
里山の草木を使った蝋燭。土台はいらなくなったおぼん。    
 

 里山ソムリエは、里山を構成するものの“すてき”を伝えること、と黒田さんは言う。たまに専門の人が訪れて里山を視察していくが、そういう時に話をするのも楽しい。こうして蓄えた知識を使って、企業研修などで使えるプログラム「森の学校」や子ども向けの「森の幼稚園」を不定期で開催している。他にも、山形大学での非常勤講師、ワークライフバランスや育児講座の講師、ラジオ出演、情報誌への寄稿など様々なことを行っている。
 自分や家族のために求めた里山での暮らしだったが、今では誰かに「ありがとう」と言われる大切な場所だ。


森の学校
 


今後の目標・メッセージ

「人生のすべてを含めてキャリアと専門的には言います。里山ソムリエとして里山で何かをしたい人とコラボレーションをしたりして、その人のキャリアの輝きになるような活動を手伝いたいと思っています。そして、里山の魅力を共有して、楽しい“ことづくり”を増やしていきたいです。ぜひ里山に来て、よい人とのつながりを作って、自分の好きを、心地よい場所を見つけてください。情報があふれている今だからこそ、あまり情報を取り過ぎず、当てにしすぎず、自分の目で見て感じて考えて決められるように。山形県には、若い人を含めあらゆる世代の活躍の場があると感じます。」

(令和元年11月5日取材)


Darake農園&里山ソムリエの森

住 所:米沢市南原新町2859


 
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