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ダンススタジオMPF

鈴木ゆみこさん

(山形市)

チャレンジ分野:キャリアアップしたい

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鈴木ゆみこさん

プロフィール

1964年10月 山形市生まれ

22歳 ジャズダンスを始める

26歳 結婚

27歳 出産

2008年 ダンススタジオMPFオープン


チャレンジのきっかけ

山形市と東根市にあるダンススタジオMPFの代表を務める 鈴木ゆみこさん、通称「MAKO先生」。スタジオでは幼児から50代まで幅広い世代がストリートダンスやジャズダンスを学んでいる。現在は200名もの生徒を持つ。ダンスを始めたきっかけは実は「ダイエット」だったという。

 小さい頃、テレビでピンクレディーやフィンガー5を観る度に、誰に言われるでもなく見様見真似で踊っていた。しかし幼少期はダンスを習う環境が身近になかったため、小学校から高校までバスケットボールに熱中。就職した後、ダイエットを目的に21~22歳頃に社会人バスケをやっていたが、やせない!それでは…と今度はエアロビクスに挑戦するも、合わない。そして足を運んだスタジオでジャズダンスに出会った。


チャレンジの道のり

 22歳でジャズダンスを習い始め、すっかり熱中するも26歳で結婚、27歳で出産と、人生の転機を迎えた。ダンスは一時期休むことを決め、正社員の仕事と子育てに集中することにした。しかし30歳頃に一世風靡したダンス&ボーカルグループTRFを目の当たりにし、踊りたい気持ちが抑えられなくなり、親友に「TRFと一緒に踊りたい!」と宣言してダンスを再開した。
 ここからはすっかりダンスにのめりこんでいった。仕事の休憩時間には会社の倉庫で踊り、仕事が終わるとダンスの講師として山形や天童のカルチャースクールでジャズダンスの指導。また、ヒップホップやハウスダンスを踊る県外出身の東北芸術工科大学生と出会い、一緒にストリートダンスを踊るようになっていった。

 「お互い、ジャズって何?ストリートって何?という具合に、知らないことを教え合っていました。そうこうしているうちに、山形駅周辺が練習の場となっていきました。今の30代のインストラクターはストリートで育った人が多いですね。山形でストリートダンスが産声を上げた時代、と言っても過言ではないと思います。」

 当時はTRFや安室奈美恵がブームだったこともあり、最初は15~6名だった生徒数は、20名、40名、と年を追うごとにどんどん増えていった。平日は、昼休みにバタバタと買い物に行き夕食の作り置きを済ませ、仕事のあとは子どもを両親に託して、会社の制服のまま夜のレッスンへと駆けこみ、翌朝眠い目をこすりながら仕事に向かう…そんな怒涛の日々だったと振り返る。
 目まぐるしく過ぎる日々の中、「どうやったらTRFと一緒に踊れるか。」という自身の夢も忘れたことはなかった。あるとき、TRFのファンクラブ限定でワークショップを受講できることを知り、早速応募。3度目の挑戦でやっと受講が決まった。
 念願のワークショップだったが、せっかくのチャンスなのに全く動けず、東京と山形のレベルの差、基礎力の違いを見せつけられた。帰りの新幹線では、やめようかと悩んだが、一度決めたことはやめたくないと思い、山形駅に着いて、「いや、やるぞ!」と奮起した。

 山形から足繁くレッスンに通うママさんダンサーという珍しさもあってか、幸運にもTRFのメンバー、SAMさんやCHIHARUさんから目をかけてもらえるようになり、励ましを受けながらワークショップやオープンスタジオで技術を磨いていった。しかしTRFと同じ舞台に立つために必要な、地方オーディションはすべて落選。ジャズダンスではなく、ヒップホップやハウスの要素をもっと学ばなくてはと練習に明け暮れ、ついに5回目の挑戦でオーディションに合格。ここまで10年。40歳にして念願だったTRFと同じ舞台へ立つという夢を叶えた。


ダンスステージ
             
カルチャースクールでインストラクターをしている頃
  カルチャースクールでインストラクターを
  している頃          
 
ストリートダンスをはじめた頃
    ストリートダンスをはじめた頃              
目標としていたTRFと 
     目標としていたTRFと
 

現在の活動内容

 自身の夢への挑戦と、正社員として仕事をこなしているうちに、ダンス教室の生徒はいつしか100名を超えていた。教え子たちの中には「E-girls」の佐藤晴美さんや、「東京女子流」の庄司芽生さんなど、後にプロとして活躍することになる若い芽が育っていた。こうした将来性のある生徒たちにとって、自分は責任を背負っている立場なのだと気づき、またスケジュール的にも、このまま正社員として仕事を続けるのは困難だと感じ、25年間続けた経理事務の仕事を辞め独立。2008年に山形駅西口にスタジオを立ち上げた。

 正社員の仕事に対しての責任もあり、なかなか踏ん切りがつかないまま時が過ぎていたが、子どもが高校を卒業したタイミングで、思い切って独立の決断をしたのだった。
 スタジオ名のMPFは「マコズ・ピース・フェイス」の略(現在はマコ・ピース・フェイス)。関わっているみんながピースサインで平和で笑顔でいられるように、ダンスで幸せになるよう願いをこめて名付けた。ちなみに、マコ(MAKO)は、鈴木さんの旧姓「松田」から由来するニックネームだ。
 スタジオを立ち上げてほどなく、幼少期からレッスンに通う生徒の親から「中学校になると部活動が始まるため、ダンスを続けられない。」という相談が寄せられた。この声に応えたいと鈴木さんは中学校と協議を重ね、2010年「MPFダンス部」を発足。これは、放課後に複数の中学校から生徒たちがスタジオに集まり、部活動としてダンスのレッスンを行うというもの。いまでこそこうした「学外の部活動」が定着してきているが、当時は先駆けだったことになる。

 「外で何をやっているかわからないと言われたくない。グレーゾーンは嫌なので生徒の活動内容を細かくまとめ、定期的に学校に提出しています。生徒たちにも部活動以外の勉強や活動はきちんとこなすように指導もしています。学外の部活動の理想的な形を作りたかったのです。きちんとした活動を続けたところ生徒会長を担う生徒まで出て、とても嬉しく思っています。生徒によっては学校ではおとなしいけれど、ダンスを踊っているときは別人のようにとっても元気!という子もいるんですよ。それだけダンスに魅力を感じてもらえているというのは嬉しいですね。また中学生の体育の授業でダンスを教えています。ダンスの楽しさが、中学生活をより楽しむエッセンスになればと思います。」


今後の目標・メッセージ

 山形駅西口のスタジオを開いた4年後に、現在のあこや町へスタジオを移した。生徒数は200名を超え、全国大会で金賞を受賞する生徒や、アイドルグループのメンバーとしてメジャーデビューを果たした教え子も出るなど、年を追うごとに活動の幅が広がっている。
 鈴木さんは「ここまでダンスを続けることができたのは、口では反対しながらも協力は惜しまずにしてくれた家族、そして節目節目で大切な言葉を送ってくれた恩師のおかげですね。」と振り返る。

 TRFのSAMさんからは「才能は努力の上にある」
 ダンスチームコンボイの黒須洋嗣さんからは「自分の基地を持って、来るもの拒まず、去る者追わず」
 恩師のYOSHIEさんからは「あなたは本当にバカ真面目。ダンスもバカ真面目」
自身の本質を見抜き、的確な指導をしてくれた恩師を目標にこれからも前進したいと鈴木さんは目を輝かせる。

「私の歩みは1日1mm、カメのような歩みです。最近はやっとローラーがついたかなぁ?(笑)でも、他の人が10年でできるところを私は30年もかかってしまいました。来年は孫も誕生しておばあちゃんになるんですが、最近やっとダンスの本当の楽しさがわかってきたように思えます。これからも自分のレベルアップが生徒のレベルアップにつながると信じて、挑戦を続けていこうと思います。」

 2020年8月30日、やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)のこけらおとしとして、県内の各ストリートダンススタジオが一堂に会し「ストリートダンスの日」と銘打ってイベントを行うことが決まっている。
 「普段はライバル同士でもある県内のダンススタジオが、協力しあって準備を進めています。新しい挑戦ですね。イベントに向けてダンサーを募集するオーディションもやっていますので、それがまた新しいチャンスを生むことにつながればと考えています。」
 身長145cm。時には子供に紛れてしまい、「MAKO先生どこいった~!」と言われることも。それでも内に秘めた大きなパワーで山形の地にストリートダンスの文化を根付かせ、次世代の指導を続けてきた鈴木さんは、これからもパワフルなMAKO先生として踊り続ける。


恩師の黒須洋嗣さんと
      恩師の黒須洋嗣さんと
恩師のYOSHIEさんと
 恩師のYOSHIEさんと
 
ダンスコンクール全国大会で金賞を受賞したダンスクラブ5年B組
 ダンスコンクール全国大会で金賞を受賞した
 ダンスクラブ5年B組
 

(令和元年11月取材)


ダンススタジオMPF

住 所:山形市あこや町二丁目2-11
TEL:023-679-5170
URL:http://mpf-dance.net/

 
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