チャレンジ応援やまがた
 
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米沢市立病院 助産師

我妻 睦さん

(米沢市)

チャレンジ分野:社会に貢献したい 育児の支援

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我妻睦さん

プロフィール

平成 9年    看護師となる。

平成16年   自身の出産をきっかけに助産師に転身。傍ら、性教育の出前授業を始める。

平成18年   米沢市立病院へ移る。同年発足した「性の健康支援ネットワーク」に所属。
       出前授業を続け、小・中学校、高等学校、就労施設、保護者や学童支援員など、幅広く授業を
       行っている。その数は15年間で100回を超え、受講者数はのべ1万2000人にも上る。

令和元年11月 母子保健活動に貢献した個人に贈られる「母子保健奨励賞」を受賞。


チャレンジのきっかけ

 看護師として働いていた我妻睦さんは、自身の出産をきっかけに助産師を志す。生まれてきた我が子の体調が思わしくなかったが、どうしてそうなったのかがわからないのが辛く、助産行為の専門家として、妊娠、出産、産後ケア、女性の性保健、新生児ケア等の学びを深めたいと思った。
 平成16年に助産師となり、同じ年、上司から性教育の出前授業をしてくれないかと声をかけられた。これまで大人数の前で話した経験のない我妻さんは、迷ったが、興味もあり引き受けた。初めての授業はとても緊張した。話したことはちゃんと伝わっているのか、内容はこれでいいのか、子どもたちの知りたいことはこれであっているのかなど、不安なことはたくさんあった。しかし、授業後にもらった感想文に「自分も親になりたい」「生んでくれた親に感謝したい」と書いてくれたのを読んで、励みになった。

 この頃、出前授業は各教育機関などから病院に直接依頼がいっていたが、次第に増加していくのに合わせて、山形県看護協会を母体として、出前授業を行いたい看護協会員の集まり「性の健康支援ネットワーク」が発足。我妻さんはそこに所属し、年間10回程度の出前授業を行うようになった。


チャレンジの道のり

 出前授業を始めて2019年で15年目となる。始めた当初は性教育というものに対して、イメージはあまりよくなかった。子どもにどんなことを教えるのだろうと、保護者から不安の声が上がることもあった。しかし、時代が変わるにつれ、不安の声は薄れていった。今では成長していく子どもにどう向き合ったらよいかわからない親向けの授業や、どういった内容の話をするのかを事前に教える保護者向けの授業なども行っている。

出前授業


 一口に「性教育」といっても、小学生と高校生では話すべきことが違うし、抱えている悩みも違う。行政や教育機関の方針によってもまた違う。だから、個々に合わせた内容を組み立てて、話をする事が必要だ。それには勉強も必要で、県外で行われる研修会に行くこともある。我妻さんは、これまでに出前授業を行った経験を生かして、それぞれの年齢に合った「伝えるべきこと」のベースを作り上げた。現在はそれを元にして、授業を行っている。
 また、教える情報を新しいものに保つことも重要だ。スマートフォンなどの普及もあり、10年前と今とでは子どもたちが必要とする教育もまた違う。「今」の子どもたちが考え、悩んでいることは、子どもたちに聞くのが一番だ。出前授業は子どもたちの「今」を知る情報収集の場でもある。授業に行ったときに子どもたちと話をして、今の子どもたちがどんなことを考えているのか、どんなことを悩んでいるのかを聞く。だから、あまり間を開けずに続けていきたいのだという。そうして回数を重ねていくうちに評判を呼び、今では指名依頼が来ることもある。

現在の活動内容

 性教育の授業で話すことは妊娠出産や性感染症のことだけではない。男女のかかわり方や命の大切さ、相手の気持ちを考えることなど幅広く話をする。時には、グループワークで命について考えることもした。
 出前授業は、助産師としての仕事の傍らに行っていることなので、話すことを考え、スライドを用意することは大変だ。しかし、病院の外に出て、これから親になっていく子どもたちや、その保護者、子ども達のすぐそばにいる先生や学童支援員の人たちと出会い、つながりを作ることは大切だし、何より楽しい。授業をきっかけに、子どもたちにとって信頼できる大人の一人になって、何か悩みができたときに、助産師である自分にも相談できるのだと思い出してほしい。そういう気持ちで、活動を続けている。

 我妻さんは現在、出前授業だけでなく、「性の健康支援ネットワーク」内での後輩育成にも力を入れている。ネットワークには山形県看護協会に所属している人なら誰でも登録できるが、出前授業をしている人というのは決して多くはない。これからのために、興味のある人に自分のやり方を伝え、出前授業ができる人材を増やしていきたいという。


今後の目標・メッセージ

 「看護協会では、『切れ目のない子育て支援』を掲げています。でも実際は、中・高校生のちょうど思春期の子育て支援というのは少ないのが現状です。思春期は心の悩みも体の悩みも多い時期なのに。その部分を補う活動が、性教育なのかなと思っています。今後もっと思春期の子どもたちに支援をするためにも、性教育をしてくれる仲間を増やしつつ、自分も病院の外に出て、こつこつと続けていきたいと思います。
 性教育に興味があったら、是非やってみてください。私みたいに全部一人でする必要はなく、複数人で分担してもいいと思います。出前授業に行ってみると、子どもたちはかわいいし、楽しいと思うから。」


(令和2年1月21日取材)


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